学習者用デジタル教科書の制度化
先日の続きになります。
紙媒体の教科書を電子化するだけでは面白くない。
いくつかの追加の提案を行いたい
1.インターネットアクセス
学習者用デジタル教科書のイメージ
>デジタル教材との一体的使用 (例)動画・アニメーション、ドリル・ワーク、参考資料
電子化することにより動画が見られるのは当たり前のことだ。
Internet, Intranet上の動画を見られるようになる。学習に動画が役立つものもたくさんあるだろう。
端末からInternetに接続するには、教育的見地から暴力やポルノ、ゲームなどのサイトを除外すべきである。
端末にProxyを経由する設定を行い、そこでフィルター設定をすることで、見ることのできるサイトを絞ることが必要になる。
もちろん1台のProxyで行うには限界があるし、各都道府県でサイトを設定するのは無駄なので、1箇所で共通設定を行い、Proxyの分散処理ができる仕組みを取り入れればよい。難しいことではない。
2.教室での学習環境の整備
電子化する対処を教科書に留めるのはもったいない。
まず、黒板を半分にして、もう半分をプロジェクター、或いはホワイトボードで書込み可能な液晶画面にして、教諭の黒板へ書く時間を減らしたい。
自分自身、高校数学では教諭が数式を書いては消すだけのものであり、実りの無いものだったことからも、投影で済ませられるものであればそうすればよい。
生徒の理解を1番に考えるのであれば、自ずとそうなるはずである。
学校教育は年度毎にほぼ同じ資料を使うものが多く、クラス毎に同じコンテンツを利用するのであれば1度作った電子資料は効率的に再利用が可能なはずだ。
小テストや書込みのため、授業に紙媒体を使うこともあるのでプリンタも必要になる。
教室にはWifi、Pad用の充電装置が必要となるので、電子機器を扱うための教諭向けの研修を行う。
3.教科書を共有化、パブリックドメイン化する
教科書は生徒が見るだけのものではなく、親も見ることが出来るようにすべきではないだろうか。
そして学校には教育のプロである教諭がたがおられ、生徒の理解をより深いものにするために補助資料を作られている教諭も多い。
教科書があるために補助資料という形式を取っているのであろうが、そういった教諭には、教科書を作る能力は持っている。
であれば、教科書を書籍会社で作る必要はなく、教育者が作ったほうがよいと考える。
教科書検定も必要なプロセスの1つとすれば、検定を行う方々にレビューする側ではなく、作る側としても活躍して欲しい。
そして、作った教科書をPublicDomain化して、自由にアクセスできるものにすればよいであろう。
電子化するだけでなく、教科書を作るところから教育者が行うことができれば、教科書予算の削減にもつながることは確実だ。
教諭が無償で教科書を作ればよいと言っているのではないことに留意されたい。
4.閲覧履歴を学習に活かす
電子化することにより、インターネットアクセス履歴だけでなく、生徒1人1人が教科書のどのページを閲覧したことのログが取れる。
特に理解が良くない子については、閲覧履歴から理解できていない点を把握することにも役立つはずだ。