教科書のIT化

今年書いた、パンデミックによる登校禁止時期に、公立学校で中学校教諭が各生徒に1人1人に電話していた件を解決すべく、教科書のデジタル化/Public Domain化を行う提案をしたい

 

■理由付け

・既存の紙媒体を使った教科書では、在宅学習、グループ学習が困難

 小学校、中学校教諭が生徒一人一人に電話するようなことをされている(過去に記載した通り)

 

・教科書のデジタル化、Pad端末支給を行えば解決できる 

 ・すでに始めている国もあり、コスト削減などの効果が出ているという報告もある

  諸外国におけるデジタル教科書・教材の活用について

  ~平成 26~28 年度科研研究現地調査から~

  https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/110/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/11/07/1378984_7.pdf

 

・学校教育でIT機器を利用することで、在宅での授業を容易に行えるようになる

 

・教科書は重量があり、特に遠距離通学せざるをえない生徒の負担になっている。身長が伸びない要因の1つと言われることもある。生徒の重い教科書を運ぶという負担を減らしたい

 

・既に私立学校ではプロジェクターを使った教育を実施している

  毎年ほぼ同じカリキュラムにて授業を行う学校では、資料の再利用ができる

 

・著者の高校数学の授業は、教諭がずっと黒板に数式を書くだけのものだった

 このような授業を繰り返すのであれば、一度解いた途中式を投影すればよいだけのこと

 教諭は、もっと解く課程でのエッセンスを伝えること、解けない人にも学びを与えることに注力してほしい

 

・教科書は絶対に必要。だが、学習後、特に進級後に以前の学年で使った教科書を参照することは稀であり、卒業後や進級後には捨てられるもの

 

・社会に出ると、何らかの形でITを利用することになるので、早期に触れておいて益になることはあっても、害にはならない

 

■教科書のIT化による副次的効果

・IT利用による教科書費用のコスト削減を見込める

・ITは教諭間の情報共有を行うためにも適切な道具となり得る

・紙の利用を制限する必要はない。ドリル学習や筆記での作文には学習効果があると考えている。紙を使って記述式の学習することは教科書のデジタル化と併用できる

 

文部科学省ではもう既に着手していた

学習者用デジタル教科書の制度化

令和2年度から実施される新学習指導要領を踏まえた「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善や、特別な配慮を必要とする児童生徒等の学習上の困難低減のため、学習者用デジタル教科書を制度化する「学校教育法等の一部を改正する法律」等関係法令が平成31年4月から施行されました。これにより、これまでの紙の教科書を主たる教材として使用しながら、必要に応じて学習者用デジタル教科書を併用することができることとなりました。

 

 <https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/seido/1407731.htm>