ミニバスケットコーチの想い出

子供が小学生のとき、ミニバスケットのコーチをしたことがあります。

自分たちの世代は、スポーツするときにはテレビドラマのスクールウォーズでもあったように、叩かれたり、椅子が飛んできたり、練習中に水を飲むことができなかったり、あまり思い出したくない記憶があります。

現代のスポーツ指導は教育の一環として位置付けられており、受講が義務付けられた指導者教育の中でも、適切なタイミングでの給水の必要性や、暴力を用いた指導が絶対に許されないことを学びます。

また、「勝つのは子供のおかげ、負けるのはコーチの責任」ということも教えられました。負けることが多かったチームの指導者には厳しい言葉ではありましたが、それでも子供たちは楽しそうにバスケットボールをしてくれてました。

 

強豪チームを受け持つと、指導する側は勝敗にこだわって結果を出さなければならないプレッシャーを受けることもありますが、その点で楽しくスポーツを教えられる環境にありました。

 

平日は仕事があるので、指導ができるのは土日だけ。

小学生の特に男の子は、まだ体力的にも精神的にも未熟なものです。技術的な指導をしても、理解に時間がかかったり、理解したと思っても次の週末には全く覚えていなかったりすることもあり、1歩前進して、次の週末には1歩下がってから、また1歩前進するといった感じで指導していました。

 

子供は自分が怒らないコーチだと分かると、結構気ままに振る舞うことがありましたが、それでも練習中に集中力が足りないときには適切な指導をする必要があります。例えば集合の号令をかけたときにチンタラ集まってきたらもう一度やり直させるとか、試合形式の練習でディフェンスをさぼっていたら、試合形式を中断して基礎トレーニングに変更するとか。

 

子供は試合形式の練習が大好きなので、これには効果がありました。

 

それでも練習に集中できないときもあります。

こんなとき、指導者はストレスを感じることもあるでしょう。

「子供たちはなんとか自分を怒らせようと挑発しているけど、怒ったら負け、怒らなかったら自分の勝ち」

自分はこのように考えることでストレスを軽減させ、冷静に指導することができました。

スポーツ指導されているかた、ぜひ真似していただけると幸いです。

 

自分は指導半ばにして遠方に引っ越したため、教え子たちが小学校を卒業するまで指導を続けることは出来ませんでしたが、卒業後、教え子の全員が中学でバスケットボール部に入部してくれたと聞きました。

バスケットではなくてもよいけれど、子供が何らかのスポーツを続けてくれることを目標に指導してきたので、この知らせが自分には一番嬉しい贈り物でした。

 

今や教え子は高校生。スポーツでもそれ以外でも、自分の好きなことを見つけて歩んでいることでしょう。

 

今日は長くなってしまったのでITの話題はありません。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。